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MFTと小児矯正の違いと併用メリット|「機能」と「形」を整えるために⚖️|江戸川中央デンタルクリニック 歯科・矯正歯科|虫歯予防からインプラントまで広く対応

MFTと小児矯正の違いと併用メリット|「機能」と「形」を整えるために⚖️|江戸川中央デンタルクリニック 歯科・矯正歯科|虫歯予防からインプラントまで広く対応

MFTと小児矯正の違いと併用メリット|「機能」と「形」を整えるために⚖️

こんにちは。
江戸川中央デンタルクリニック 歯科・矯正歯科です。
今回は「お口育ちシリーズ」の第5回として、「MFT(口腔筋機能療法)」と「小児矯正」の違いや関係性についてお話しします。
どちらもお子さまの歯並びや口の機能に関わるものですが、目的やアプローチが異なります。

◆ MFTと小児矯正の違いとは?

MFT(Myofunctional Therapy/口腔筋機能療法)は、舌・唇・頬などお口まわりの筋肉の動かし方やバランスを整えるトレーニングです。
目的は「噛む・飲みこむ・話す・呼吸する」といった機能の発達サポートで、見えない癖や筋肉の使い方を改善します。

一方、小児矯正は歯の並びや顎の成長そのものを整える治療です。
装置を使って歯を動かしたり、顎の幅を広げたりして、見た目や噛み合わせを整えていきます。

つまり、MFTは「機能の改善」、小児矯正は「形の改善」という役割分担があります。

なお、MFTでは「舌を正しい位置に置く」「鼻呼吸を習慣づける」など、歯並びの土台を整えることがゴールです。

◆ 並行して行うとどうなるの?

MFTと小児矯正は、それぞれ単独でも行うことができますが、並行して行うことでよりよい結果が得られることも多いです。

たとえば、舌の癖(舌を前に出す・下に下げる)があると、矯正で歯を整えても後戻りしやすくなります。
MFTを先に行うことで、矯正治療の土台が整い、よりスムーズに進むのです。

MFTのトレーニング内容は、舌を上にあげる練習、口唇を閉じる訓練、風船・ストロー遊びなど多彩です。
こうしたトレーニングが歯並びの安定だけでなく、正しい嚥下・発音・呼吸にもつながるのが特徴です。

当院では、「癖を治しながら矯正をすすめる」という両立を目指しています。

◆ よくあるご質問Q&A

Q:どちらから始めればいいの?
A:お子さまの状態によって異なりますが、「口呼吸や舌癖などの機能面の問題」が大きければ、まずMFTを優先することが多いです。

Q:MFTだけで歯並びは治りますか?
A:MFTはあくまで「歯並びが悪くなりにくい環境づくり」が目的です。
歯の移動が必要な場合は、矯正治療との併用がおすすめです。

Q:MFTや矯正にかかる期間は?
A:MFTは3ヶ月〜1年、小児矯正(Ⅰ期)は1〜2年程度が目安です。
一人ひとりの状態に応じて、無理のないペースで行います。

Q:家庭でできることはありますか?
A:はい。毎日の食事姿勢やよく噛む工夫、ストローや風船遊びなど、家庭でも簡単にできるトレーニングがあります。
📘 関連リンク: 第3回「MFTってなに?お口のトレーニングで育てる正しい習慣」もぜひご覧ください。

◆ 当院の方針とメッセージ

江戸川中央デンタルクリニックでは、お子さまの発達段階に合わせたサポートを大切にしています。

見た目の歯並びだけでなく、呼吸・姿勢・筋肉の使い方をトータルで見ながら、長期的な視点でお口の健康を守っていきます。

「何から始めたらいいのか分からない」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。

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江戸川中央デンタルクリニック
歯科・矯正歯科

院長 増田 光