生活習慣が変わると、子どものお口も変わる?🌻
- 2025/08/07
- 小児歯科
江戸川中央デンタルクリニック 歯科・矯正歯科です。
「いつもより夜更かし気味」「おやつが増えているかも?」——そんな些細な変化が、実はお口の成長や歯並びにも影響していること、ご存じですか?
目次
◆ 生活リズムの乱れが、お口に影響する?
「夜更かしが続いて朝ごはんをしっかり食べられない」
「ダラダラ食べで虫歯ができた」
こうした変化は誰にでも起こりがちですが、子どもにとっては“発育に直接関わる問題”でもあります。
生活習慣の乱れは、噛む回数の減少、咀嚼力の低下、口呼吸の習慣化、舌の位置の変化など、
見えないところでお口の機能バランスを崩すきっかけになります。
「生活リズムの乱れ=お口の発達にも影響する」という視点は、実は歯科でもとても重要なのです。
◆ 食事・姿勢・呼吸のクセが“形”をつくる
子どものお口や顎は、日々の生活で繰り返される“使い方”によって育ちます。
- ・食べる姿勢が悪い(足がぶらぶら/前かがみ)
- ・やわらかい食事ばかりで噛む回数が少ない
- ・口呼吸が習慣化している
- ・テレビやスマホを見ながら食べている
こうした習慣が重なると、舌の正しい位置や鼻呼吸が妨げられ、歯並びや噛み合わせに影響してしまうのです。
日常のちょっとした“クセ”が、お口の形や働きをつくる——だからこそ、毎日の暮らしそのものが予防につながるといえます。
◆ 夏休みに増える“無意識の習慣”
特に長期休みの時期は、いつも以上に無意識の習慣が身につきやすいタイミングです。
・おやつの回数が増える
・就寝時間が遅くなる/起床が不規則になる
・ゲームや動画の時間が長くなる
・活動量が減って、お腹が空かない→食事量が減る
こうしたリズムの崩れは、姿勢の乱れ・噛む回数の減少・口呼吸の定着といった問題につながりやすくなります。
逆に言えば、この時期だからこそ「暮らし方を見直すチャンス」でもあります。
◆ ご家庭でできる生活習慣のサポート
忙しい日々の中で完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、「子どもの生活の中に、少しだけ“意識”を持ち込むこと」。
たとえば:
- ・食事中はテレビを消して、よく噛む習慣を
- ・朝ごはんはできるだけ決まった時間に
- ・足裏がつくイスや足台を使って食事姿勢を整える
- ・寝る前はスマホやゲームを控えて、呼吸を整える時間を
ほんの少しの工夫が、お口の成長にも良い影響を与えるきっかけになります。
歯磨きだけが予防ではありません。
「暮らし方」そのものが、将来のお口の土台を育てていくのです。
◆ 小さな気づきが、お口育ちのチャンスに
「少し気になるけど、まだ大丈夫かな…」
そんな時こそ、ぜひお気軽にご相談ください。
江戸川中央デンタルクリニックでは、虫歯の治療にとどまらない“お口の育ち”を支える診療を大切にしています。
日々の生活の中で生まれる“お口のサイン”に気づき、 子どもの発育に合ったアドバイスや予防ケアを行っていくことが、将来の健康につながります。
現在は開院準備中ではありますが、
今後もこうした情報を地域の皆さまにお届けしながら、お子さまの育ちを見守る存在でありたいと考えています。
歯科・矯正歯科 院長 増田 光