子どもの『口腔機能』って何?実は大切なお口の成長発達の話🥣
- 2025/05/01
- 小児歯科
こんにちは。
江戸川中央デンタルクリニック 歯科・矯正歯科です。
本記事は、お子さまのお口の育ちをテーマにした「お口育ちシリーズ」の第1回です。
今後も「MFT(口腔筋機能療法)」や「小児矯正」など、発達に関わる内容をわかりやすくご紹介していきます。
今後も「MFT(口腔筋機能療法)」や「小児矯正」など、発達に関わる内容をわかりやすくご紹介していきます。
今回は、子どものお口の成長に欠かせない「口腔機能」についてご紹介します。「虫歯がないから大丈夫」と思われがちですが、お口の使い方や筋肉の発達は、歯並びや健康全体に深く関係しています。
◆ 口腔機能ってなに?
口腔機能とは、「食べる」「飲みこむ」「話す」「呼吸する」など、お口まわりのさまざまな働きのことを指します。
赤ちゃんが母乳を吸うところから始まり、離乳食を食べる、おしゃべりをする、鼻で呼吸する…そういった一つひとつが、健やかな成長に欠かせない機能です。
特に小児期はこの機能が発達していく大切な時期です。
◆ 気づきにくい口腔機能のサイン
次のような様子が見られる場合、口腔機能に偏りがあるかもしれません。
- ・食べこぼしが多い・うまく噛めない
- ・口がいつも開いている
- ・話し方が不明瞭で聞き取りづらい
- ・姿勢が悪く、前かがみになっている
これらの状態が続くと、歯並びや顎の成長にも影響が出ることがあります。
見た目では分かりにくいため、保護者の方の早めの気づきがとても大切です。
◆ なぜ今、注目されているの?
近年、「口腔機能発達不全症」という新しい病名が生まれ、医学的にもお口の発達に注目が集まっています。
背景には以下のような社会環境の変化があります。
- ・やわらかい食事中心の食生活
- ・スマホやゲームによる姿勢の崩れ
- ・鼻炎やアレルギーによる口呼吸の増加
これらの要因が、お口まわりの筋肉の発達や使い方に大きく影響しています。
「昔は自然にできていたことが、今はサポートが必要になってきている」——それが、今のお子さまたちの現状です。
◆ 江戸川中央デンタルクリニック 歯科・矯正歯科 からのメッセージ
当院では、虫歯の治療や歯並びのご相談だけでなく、「お口の機能が正しく育つこと」に着目した予防ケアに取り組んでまいります。
「食べ方が気になる」「いつも口が開いている」など、些細なことでも構いません。
お子さまのお口のことで気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
「お口育ちシリーズ」では、お子さまの成長に寄り添った情報をお届けしています。
次回は、「口腔機能発達不全症」とは何か?その症状や対応について詳しくご紹介します。
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江戸川中央デンタルクリニック
歯科・矯正歯科
院長 増田 光