お口育ちシリーズ 番外編:0歳から始める「お口の育ち」|歯が生える前の準備、できていますか?🍼
- 2025/06/05
- 小児歯科
江戸川中央デンタルクリニック 歯科・矯正歯科です。
本記事は「お口育ちシリーズ」の番外編として、0歳から始められるお口のサポートについてご紹介します。
実は、歯が生えるもっと前の時期から、お口の発達にはとても大切な準備期間があるのです。
◆ なぜ0歳から「お口育ち」が大事なの?
赤ちゃんのお口は、生まれた瞬間から「吸う・飲みこむ・呼吸する」などの機能を日々練習しています。
そして、これらの動きがやがて「食べる」「話す」「噛む」といったお口の機能に育っていきます。
つまり、歯が生える前=機能の基礎づくりの時期なのです。
この時期にどんな姿勢で授乳するか、どんな環境で呼吸しているか、は将来の口腔機能に大きな影響を与えます。
◆ 離乳食・姿勢・呼吸が「舌の使い方」に影響
たとえば、離乳食の時期にやわらかすぎる食事ばかり与えていると、「噛む力」「舌を動かす力」が育ちにくくなります。
また、猫背の姿勢や、鼻づまりによる口呼吸が習慣になると、舌が下がりやすくなり、歯並びや発音にも影響が出ることがあります。
食事の姿勢やスプーンの使い方、遊びの中での口の使い方なども、実は大切なお口育ちの要素です。
◆ ご家庭でできる簡単な“お口のトレーニング”
難しいことをしなくても、日常の中でできる「お口の使い方の練習」はたくさんあります。
- ・スプーンを上唇で取り込む練習
- ・ストローやスパウトで吸う練習
- ・「ぶーっ」と唇を鳴らして遊ぶ
- ・風船・シャボン玉で息を使う
- ・よく噛んで食べるメニューの工夫
こうしたちょっとした働きかけが、のちのMFTや小児矯正につながる「土台」になります。
◆ 歯が生える前からの受診がおすすめです
当院では「虫歯ができたら行く歯医者さん」ではなく、「お口の成長を見守る歯科医院」を目指しています。
1歳のお誕生日にあわせての健診や、0歳からのご相談も大歓迎です。
「気になるけど、受診するほどじゃないかも…」と思うことでも、お気軽にご相談ください。
「歯が生える前の準備」から一緒にサポートしていきましょう。
「お口育ちシリーズ」では、成長に合わせた機能発達や小児矯正・予防について段階的にご紹介しています。
➡️ 第1回:「子どもの『口腔機能』って何?実は大切なお口の成長発達」から本編がスタートします。
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江戸川中央デンタルクリニック
歯科・矯正歯科
院長 増田 光