インプラント、治療後はどうすればいい?|長持ちさせるお手入れと定期メンテナンスの話🪥
- 2025/10/09
- インプラント治療
江戸川中央デンタルクリニック 歯科・矯正歯科です。
けれども、きちんとお手入れすれば、10年、20年と快適に使い続けることができるのです。
目次
◆ インプラントは「虫歯にならない」けど油断禁物
インプラントはチタン製の人工歯根なので、虫歯にはなりません。
この事実は一見「メンテナンス不要」と思われがちですが、そこに落とし穴があります。
インプラントの周囲には天然歯と同じように歯ぐきと骨があります。
そして、この歯ぐきや骨は炎症を起こすことがあり、インプラントを支える土台そのものがダメージを受けることがあるのです。
つまり、「歯」は大丈夫でも「周り」がダメになると、インプラントが抜けてしまう可能性もあるということです。
◆ インプラント周囲炎とは?放置するとどうなる?
インプラントの大敵とも言えるのがインプラント周囲炎。
これは天然歯で言う「歯周病」に似たもので、以下のような症状が出ます。
- ・歯ぐきが赤く腫れる
- ・出血しやすくなる
- ・口臭が気になる
- ・違和感や動揺を感じる
進行すると、インプラントを支えている骨が溶けていき、最悪の場合、脱落してしまうことも…。
しかもインプラントは神経がないため、痛みを感じにくく、気づいたときには進行しているというケースも少なくありません。
◆ インプラントを長持ちさせる“3つの習慣”
インプラントを10年、20年と快適に使い続けるためには、次の3つの習慣が重要です。
① 毎日のセルフケア
- ・柔らかめの歯ブラシを使い、やさしく丁寧に磨く
- ・インプラント周囲の歯ぐきもしっかりケア
- ・歯間ブラシやフロスの併用で汚れを残さない
② 定期的なプロフェッショナルケア
- ・専門的な器具を使ったクリーニング
- ・セルフケアでは落とせない汚れの除去
③ 噛み合わせのチェック
- ・力のかかり方が不均等だと、破損や周囲炎の原因に
- ・かみ締め・歯ぎしりがある方はナイトガードの使用も検討
「日々のお手入れ」×「定期点検」=長く使えるインプラント
という考え方がとても大切です。
◆ 定期メンテナンスって何をするの?頻度は?
当院では、インプラント治療後の患者さまに対して定期メンテナンス(SPT)をおすすめしています。
🔎 内容例:
- ・インプラント部位の清掃(専用チップ使用)
- ・歯ぐきの状態チェック(出血・ポケット測定)
- ・噛み合わせや被せ物のチェック
- ・全体のクリーニング
📆 頻度:
– 基本は3ヶ月に1回(状態により変動あり)
– 自覚症状がない場合も必ず継続を
「何も症状がないから行かなくて大丈夫」は一番危険。
定期メンテナンスこそが「トラブル予防」の最強ツールです。
◆ よくある質問Q&A
Q. インプラントは一生使えますか?
A. 正しいケアとメンテナンスを行えば、10年以上問題なく使えるケースがほとんどです。中には20年以上トラブルなく使用されている方も。
Q. インプラントは天然の歯よりも弱い?
A. チタンは非常に丈夫ですが、支える歯ぐきと骨は天然歯と同じです。だからこそ、天然歯と同じかそれ以上にケアが重要です。
Q. タバコは影響しますか?
A. はい。喫煙は歯ぐきの血流を悪化させ、インプラント周囲炎のリスクを高めます。インプラント治療を機に禁煙される方も多くいらっしゃいます。
Q. 江戸川区でメンテナンスに通いやすい歯科医院を探しています
A. 当院は新小岩・船堀・小岩エリアからアクセスしやすい立地にあります。
CT・マイクロスコープ・個室カウンセリングルーム完備で、術後のメンテナンスも安心して通える環境を整えています。
◆ まとめ|“10年後も快適に”は日々のお手入れから
インプラントは、見た目や噛み心地だけでなく、健康寿命や生活の質(QOL)に大きな影響を与える治療です。
でも、それを維持するには、“治療後の時間”をどう過ごすかがカギになります。
– 🪥 毎日のセルフケアを欠かさない
– 🦷 定期メンテナンスを習慣にする
– 📅 違和感があったらすぐに相談する
これらを意識していただければ、インプラントは長く、安心して使える頼れるパートナーになります。
不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
院長 増田 光